「先生!!」 その寂しそうな表情にドキッとして思わず言ってしまった。 「何ですか?」 きゅっと先生の手を握った。 「先生のこと…大好きです!」 隠しきれなかった想い。 もう…どうでも良かった。隠す必要はないと思ったから。 「先生も…好きですよ…」 少し顔を下に向けて。 けれど…きっと…『生徒』として好きなんだろう、と私は思っていた。 それでも…嬉しかった。