ただ折っただけ。天宮は座り込むしかできなかった。




「いくらお前の高原だったとしても…俺は、高原のこと…好きなんだよ」





先生―…?

頬が熱くなった。




「先生は…傷つけるだけなのにな!」



最低な言葉を残して、天宮は走り去っていった。




「せんせぇ?」



くるっと振り返り

「テストの続き…やりますか?」

と笑ってくれた。



胸が熱くなった。

「先生…ありがとうございます。」






「先生、だもんな!」



いつものように笑ってくれた。でもなんだか寂しそうだった…