愛染夢路







本当は脳に後遺症が残っている話を天宮と

していたんじゃなかった。




『あの、付き添いの方ですか?』

突然呼ばれた俺。



『はい?なんですか?』

なんか嫌な予感はあった。



『あの…天宮さんのことですが…彼女から何も聞い ていませんでしたか?』


『え?』





何も聞いてなかった。

アイツは…何も言ってなかった。

それとも知らなかったのか?

アイツを…守ってやるっていったのに。