愛染夢路




アイツはもう絶対に帰ってこない、と思ってた。



卒業しても…アイツだけは学校に…遊びに来なかった。



ずっと…楽しみにしていたのに。



「島津先生!」



女子の声を聞くたびに思い出す。

そのたび…



アイツは特別だったんだなぁ…


って思った。




今更…後悔している自分も馬鹿だよなぁ…




あのとき

もっと必死になってアイツを

手放さなければ良かった。