でも―… 「先生…実はね…」 今までのことを話した。 全部聞き終わった後でも何も言わなかった。 そっちのほうが嬉しかった。 かわいそう、とか辛かったね?とか言われるほうが もっと辛いし… 「…学校行きましょうか?」 いつもどおりの島津先生。 「はいっ!」 と言って車に乗った。 登校だけでも すごく 長く…短く感じた