ふいに翔ちゃんのことを思い出した。

「いやぁぁ!!」

血まみれの猫と

翔ちゃんの姿は同じに気づいた。


自分でも驚くほど叫んだ声は低かった。



「大丈夫!ちょっ落ち着けっ…高原!!」




頭をおさえながら

泣き叫んだ。

翔ちゃん…痛かったよね?

ごめんね…猫…