「あのね、九条くん、私……」


里桜はなんか言いづらいみたいだし、俺が先に言おうか。



「あのさ、俺たちやっぱ別れたほうが……」


里桜は泣きそうな顔をして、俺の腕を力いっぱい引っ張った。


「ごめんね……っ」


俺は、屋上の外へと突飛ばされた。