今日もしんどい学校が終わり、帰宅中…

「みっちゃぁぁん!」

あの声、あの呼び方…
私はだるそうに振り返った。

予想通り、笑顔の武斗が走りながら手を振っていた。

「はぁっはぁっ…一緒に帰ろ!」

「いいけど…」

なんでこんな捻くれ者にかまうんだろ…
武斗がわかんないや。

「それでねー、小テスト満点撮れたんだ!」

小テストで満点とか…それで喜ぶのは小学生までにしてよね
内心そう思いながら話を聞いていた。

「ねぇ、聞いてる?みっちゃん」

「…聞いてる。」

今日は金曜日かぁ…今日で学校終わりだったんだ。

「んで、同じクラスの…」

明日は何しようかなぁ…。

「授業中…」

メイクの練習でもしようかなぁ…。

「…ちゃん…みっちゃんっ」

「…あ、何?」

「もー、何も聞いてないのかよぉ」

落ち込んでる武斗がいた。
何も聞いてなかったや。

「…だって武斗の話つまんないんだもん。」

「そ、そんなぁ…」

私は早く帰りたいと思い
足早に家に向かった。