―修学旅行最終日の俺は有り得ないほどテンションが低かった。
それをイジるのは空しかいない。
「陸ーどうしたんだよ?」
「あ?何でもねぇよ。」
「……お前石田さんのこと好きだろ」
「ぶっーー!!!!?」
「うわっ!きったねー」
「ななななにを言い出すかと思いきや!!!お前っ///」
「図星だ。」
「っ///」
そのあと俺はさんざん空に質問された。
あーあつかれた。そーいやもう帰るのか。早かったなぁ〜
俺が目を開けたときはもう沖縄の青空が無くなっていた。
―…俺は青空のように大きい男になりたかった。
自信のある男になりたかった。
包容力のある男になりたかった。
理想なんて人それぞれ。人間は欲張りだ。
それに加え人は…
愛するものを欲するんだ。
この時の俺には自分と琉生を守れないんだ。
