Felicidad~幸せ~

あたし「この近くなら
LOVEだよね?」

優「そんなトコ
行かねえよ」

あたし「どこ?」

優がニヤリと笑う

車はデパートの地下に入る

あたしは
キョロキョロする

優「転ぶぞ」

あたし「子供じゃないもん」

優「あら
そうですか」

優がぐいっと
手を引っ張って

ぎゅってにぎる

優「迷子になるなよ?」

あたし「だから
子供じゃないってば」

優「ほら
こっちだ」

あたし「待って
あれ

見たい」


優「いいから
来てみ」

あたし「ほわ~
なんでこの時間に

こんなに
食材が?…って

値段が
かわいくないんですが!」

優「一気にしゃべるな
一気に

何がほしいんだ?」

あたし「ん~
豚のトンカツ用のやつ?」

優「こないだ
食わなかったか?」

あたし「じゃあ
鶏肉

チキンカツにしたい」

優「油ものばっかだな…って
調味料か…」

あたし「ビンゴ!
今あるやつじゃ

あたしは
味見もできないよ

朝のメニュー考えるの
大変だった

お弁当も
勘で
作ったんだよ?」