洗面の扉を
閉めようとしたのに

優が
邪魔をする

あたしは
ため息を
ひとつついて

鏡の前にたつ

上半身を裸にして

鏡をみながら
薬をぬる

ヤケドの跡の
ケアをしていた

優「それか
俺が

食った

マズイ薬は」

あたし「食べ物じゃないんだから」

優「そんなの
初めて見るけど?」

無視して
ガーゼを

胸に
くるくると巻く

優「手際いいな
…ってか

なんか
しゃべれよ」