あいつの事が好きなだけ



「おー、隣高橋じゃん!
よろしくな!!」

…起きてほしく無い事が起きてしまった。


そう、あたしの隣は……

クラスの人気者、藤野 悠樹。

最悪……。
ここまであたしが不幸だったなんて……。

『どうも…』
正面を向いたまま、あたしは言った。

これで高校生活は地味に暮らす事になり、一人ぼっち決定だ。

と思っていた。
あの一言で会話は終わったと思っていたのに……

「高橋って、髪綺麗だよなー
名前と一緒じゃん!」

はい?
今なんと??

いきなり言われあたしは混乱していた。

『え…名前……』
まさか、誰かに名前のことを言われるなんてないと思ってたのに……。


「知ってるよ?
高橋 麗…だよね」

そいつは微笑みながら言ってきた。
確かにわかる気がする…


こいつが人気者なことが……