side広夜


あの日、突然声をかけてきた風沢の強引さに逆らえなかったのが致命的なミスだった。

それ以来、風沢は何かにつけて俺を巻き込んでくる。



確かに、かなり厄介だ。
“気を付けろ”とも言われた。

けどな、



「関わるなって言うなら遠ざける協力くらいしろよ」


「協力するなんて一言も言ってない」


警告した本人は助けるどころか知らん顔。