恋の罠

でもそのおかげでこけなかった。

セ―――フ!!


お礼を言おうと振り向きながら礼をする。



「ありがとうございます!」

「………」


なんで無言?

少しずつ顔をあげると目に入ったものはチェックのズボン。

その後ベージュのブレザー…。



まさか…


助けてくれたのは、さっき見たあの子だった。