恋の罠

「…知りたい……です」


なぜだか分からないけど、顔をあげれなかった。
なんだか、恥ずかしかった。


「教えてあげる」


クイクイッと指で私を呼ぶ先輩。
首をかしげながらも、先輩に近づく私。

先輩の顔が近くて、体中が熱い。
顔が熱い。

内緒話をするみたいに、先輩の口が、私の耳に近づく。


先輩の、熱い吐息がかかる。

ぴくっと反応しちゃう私。


周りに海や愛実もいるのに。
名前も知らない人たちだけど、クラスメイトも居るのに。

恥ずかしい。
けど、動けない。


そんな中で、先輩は話だした。


「友達も大切だけど、家族が1番大事だよ」


…家族……。
それって…、


「もちろん、海もね」


海のことも、大事なんだ。