「いいなぁ…」
屋上の手すりにもたれかかり、
空をぼーっと眺めていると、
無意識に呟いた。
結衣はいいな。
たくさんの人に愛されて。
まぁそれはそれで、大変な事もあるって知ってるけど。
でも五十嵐君って、中々のイケメンなんだよっ!
…まぁ、今回も断るんだろうけど。
ああっ!
それに比べて私って…
これじゃ、都合のいい女みたい!
あの野郎。
呼び出しといて、来やしない。
ふと、校舎に目を落とすと、
3階の一番端の教室に(音楽室かな?)目が留まった。
あぁ、やだな。
こんなに遠いのに、
すぐ見つけてしまう。
何なにー?
今日は告白デーですか?
見たくなかった。
あなたが誰かに、想いをつげられてる所なんて。
見たくなかったよ。

