「最初はね、『完璧な人だな、すごい人だな』って思ってただけだったんだけど…」


あれはいつだっただろう。


その時も、小泉君はたくさんの人に囲まれていたけど


一瞬、


悲しそうな顔をしたんだ。


それが気になって、気になって…


目で追うようになって、


気づいたら、好きになっていた。



「ふーん…」


「ま、競争率高いけど頑張れよ!」


…ごもっとも。


何てったって、ファンクラブまであるからね。














*゚。