シュガーレス



先に沈黙に耐えきれなくなった坂本が、口を開いた。

「ねぇ」


「ん?」


同じく居心地の悪さを感じていたから、話題をふってくれて少しホッとしながら応える。


「美里…最近変だよね」


「あ?あぁ…確かに」


そう言われてみれば、そうだな、と思い、頷く。


やけにソワソワしたり、1人で百面相をしたり…どうも挙動不審だ。



「…よっぽど好きなんだね。」


そう呟く坂本の言葉の意味がよくわからなくて、尋ねる。


「何の話だよ?」


すると、坂本が少し呆れたような顔を見せた。


だが、説明するのが面倒とでも言わんばかりに、すぐに諦めたように続けた。


「何でも無いよ」


そう呟き、食事を再開。


嫌いなおかずでもあったのか、口に含んだ物を、無理やりという表情で食べている。



何でもわかったような態度に、イラッとした俺は切り出した。


「…お前さ」


「ん?」


ペットボトルのお茶を飲みながら、坂本が相槌をうつ。



「お前はどうなんだよ?」