「みっちゃん!」 「何か…険悪だけど大丈夫か?」 『みっちゃん』こと、三河航平は私の前の席。 自分の席に荷物を降ろしながら、あまり興味が無さそうに尋ねてきた。 「大丈夫。 ちょっとした価値観の違いからくる、ささやかな諍いですよね☆」 「美里の恋の相談。 三河ものったげて」 「えぇー!? みっちゃんじゃ参考にならな…」 「は?」 私の言葉を聞いて眠そうだった目を見開き、ギロッと睨んでくるみっちゃん。 「いえ…なにも」 みっちゃんは強面だから、怒った顔は無駄に恐い。 ゚**