「クラスのね」
「ん?」
「藍川美里。
あの子と特に仲良いの。
小学校から一緒なんだよ。」
「あー藍川か。
…あいつ、確かまだ課題出してねぇな。
お前から早く出すよう言っとけ。」
「えー?
あの子今、心ここにあらずだから〜無理かも!」
「?
あいつ、どうかしたのか?」
キョトンとした先生が可愛くて、思わず微笑む。
「恋だよ。先生」
「はぁ?」
あ、出来たかも。
「ね、これで合ってる?」
さっき間違えた問題を指差す。
「あ?
あぁ…うん正解。」
よしっ!!
「…先生もさ、学生の時は恋をして勉強が手につかない事あったでしょ?」
「ねぇよ」
そう言い放つと、タバコを取り出す。
「それとこれとは、別だろ。」
「そうかなぁ〜。」
「何、もしかしてお前もそーゆうタイプ?」
「んーん、私は逆に頑張るタイプ。」
と、ピースをして見せた。
先生に馬鹿って思われたくないから。
化学は特に勉強して、こうやって質問にも来てるし。
(まぁ会いたいからだけど。)
来週の期末試験に向け、他の教科だって力を入れている。
「あ、だからお前こんなに熱心なんだ。
好きな奴いるとか?」
ズキン、と胸が痛む。
三河に同じ事を聞かれた時には感じなかった、緊張感が走る。
「…いるよ?」
今まで課題とにらめっこしていた顔を上げて、先生を見つめる。
----あなたが好きです。

