シュガーレス



「切ないなぁ…」


ぽつりと呟く。



私が、じゃなくて美里が。


「何が?」


「こっちだけが好きって、切ないよね…」


思わず、ドキッとした。


「え?」


「はぁ…」


美里がため息をつきながら、目線を右の方向に向ける。


その先には、数人に囲まれて楽しそうな小泉。


何だ…


一瞬、私の事かと思ってびっくりした。


「相変わらず大人気だね〜!美里のスイートダーリンは☆」


「…結衣ちゃんイヤミ?」

じとっと、こっちを見てくる。


「てゆうか、全然スイートじゃないし…」


「え?」


「…何でもない」


何かよくわかんないけど、美里は美里なりに、辛い思いをしてるんだな。



「頑張りなよ」


「結衣ちゃん?」


「好きなんでしょ?」


そう問いかけると、一瞬だけ俯いたけど、すぐにその顔をあげた。


その目は相変わらず、真っ直ぐだった。


「…うん!」


「じゃあ、どんなだっていいじゃん。
好きなのは仕方ないしね。」


「そっか…そうだよね!!」


うん。


頑張れ、美里。








*゚。