「…よぉ」
バツが悪そうに、右手を上げる先生。
「…覗き見ですか?」
他に言葉が無いのか、と自己嫌悪。
先生は苦笑しながら、
「厳しいなぁー。
そんなつもりはなかったんだけど、まぁ結果的にそうなっちゃったんだから、仕方ないか。
悪かったよ。」
と謝った。
「冗談です。
先生が、生徒の恋愛事情に興味ない事くらい、わかってますから。」
冷静になろうとすれば、する程、皮肉が出てくる。
「坂本…」
「これも冗談です。
気にしないで。」
いたたまれなくなって、その場を立ち去ろうとした時、グイっと手首を掴まれた。
「逃げんなよ。」

