他にも、私にちょっとした変化が出てきた。
「ずっと、好きでした!」
こうやって、告白してくれた人に対しての気持ち。
前は好きだと言われても、何にも感じなかった。
むしろ面倒だと思ってた。
だけど、五十嵐君と出会って、先生を好きになって、私も心から返事をしようと思うようになったの。
「…ごめんなさい。
好きな人がいるんです。」
頭を下げると、その人は苦しそうな表情を浮かべながらも、笑っていた
「いいんだ。
ダメ元だったから。
ありがとう。
坂本さんなら、うまくいくよ。頑張って。」
爽やかに去って行く後ろ姿を見て、胸が痛くなった。
私は彼らみたいに、人の幸せを願えない。
やっぱり、どっか歪んでるのかな。
――ガサっ!
不意に物音がして、反射的に振り向いた。
そこには一番、会いたくて、会いたくない人。
「先生…」

