シュガーレス



そうこうしている内に、三沢も帰ってきた。


三沢と話している美里を見ていると急に、新しくオープンしたケーキ屋を思い出した。


「あ、そうだ美里!」


「ん?」


「今日さ、放課後ヒマ?」


「あー…、予定アリ。」


「あら残念、美味しいケーキ屋見つけたのに。」


珍しい事もあるのね。


美里なら、何よりも優先すると思ったに。


「えー!ケーキっ!!
…また誘ってー、今度は絶対行くからっ!」


美里が泣きそうな顔で、懇願する。


全く…子供かっての。


「オッケー。
…けど美里がケーキより優先するなんて、よっぽど大事な用なんだ?デート?」


すると、美里の目が泳いだ。


「え!?
まぁー…、そんなとこ☆」


…怪しい。


「早速かよ?
アツイねー」


三沢がニヤニヤして、美里をからかう。


デートねぇ…。


私は少し腑に落ちない気持ちになりながらも、自分の心にあるモヤっとした気持ちを思い出し、口を閉ざした。