その言葉の意味が一瞬わからなかった私は、 今まで自分が何不自由無い、幸せな環境で育った事を思い知らされた。 「あ…」 「別に、フォローとかいらんよ。」 透は何故か笑っていた。 「部屋行こか。」 心配そうなサチさんに気付いたのか、透が切り出した。 「…うん。」 行き場の無い『ごめんなさい』が、チクチクと胸を刺す。