美しい人だと思った。
綺麗とか、素敵だとか
そんな言葉よりも、
彼女には、“美しい”という形容詞がぴったりだった。
「あら…お客様?」
その言葉と共に、彼女はやって来た。
リビングに入るなり向けられた視線に、捕らえられる。
「ど、どうもお邪魔してます!
藍川美里と申しますっ!」
「…初めまして。」
う、うちのお母さんと全然違うっ!
上品で、
落ち着いていて、
そして何より、美しい…。
「いつも、透がお世話になってます。
わたくし、祖母の小泉澄佳と申します。」
「いえっ、こちらこそお世話になって…」
頭を下げようとして、ぴたりと動きを止めた。
自己紹介の言葉が、どうもひっかかる。
「…え、」
「口、開いてる。」
若干のパニック状態を起こしている頭に、透の指摘も入ってこない。
そ、祖母って…!?
お、おばあちゃんっ!???

