シュガーレス



PM12:10


屋上に着くと、もう既に透がいた。


「お、今日は早いやん。」


えぇ!

頑張りましたもんっ!!


チャイムと共にダッシュしたおかげで、購買で一番に買えたのだった。



「…そう?」


でも悔しいから、大した事無いように返すけどね。


「はい。」


「ありがとーう!」


お腹が空いていたのか、満面の笑みで袋を受け取る。


うぅ…可愛い。


きゅーん、と胸が高鳴る。


…が、


「…おい、これ何やねん!」


「え?」


さっきの笑顔とは一転、鋭い目で睨まれた。


差し出されたのは、私用に買ったパンの袋。


「あ、それ美味しそうでしょ?
ふんわり苺ロール♪」


新発売らしくて、真っ先に食いついた一品だ。


私は嬉しくて笑顔で言うが、透は相変わらず機嫌が悪そうだ。


「…気色悪いもんを、俺のんと同じ袋に入れんなっ!」


き、気色悪い…!?


「ちょっとっ!
人が食べるもんを、気色悪いってどうゆう事よ!?」


「ホンマ…こんなん食べれる気が知れん。」


--カッチーン!


「何でそこまで、言われなきゃなんないのよっ!?」


「あーもう、うっさい!
はよ食べてまえやっ!」


誰が!あんたとなんか…っ!



「いただきまーす!
…お、焼きそばパンうまぁ〜」


パンにかじりつくなり、透がふにゃっと笑った。


きゅーん!


「…いただきます。」


そんな笑顔見せられたら…一緒に食べますとも。


一瞬で許しちゃうなんて…惚れた弱みだよね。