「そうゆう、みっちゃんはどうなの?」
いつもと違うから、こうゆう事聞いてみたくなる。
「は?」
「好きな人。いないの?」
私が知る限り、みっちゃんに特定の彼女が出来た事は無い。
サッカーを始め、スポーツは万能。
(良く言えば)クールな雰囲気。
(無愛想だけど、根は)優しい。
そんな訳で、みっちゃんは結構モテるんだけど、OKした事は無い。
…と思う。
「だって、私ばっかズルいじゃん!で、どうなのよー?
好きな人。
いるの?いないの?」
軽い気持ちだった。
ただ、ちょっと意地悪したくなって。
『バーカ、いねぇよ。』
って、いつもみたいにチョップされるのを待っていた。
だから、
「…いるよ。」
と、みっちゃんが呟いた時には間抜けな言葉しか出なかった。
「へ?」
嘘…っ!