シュガーレス



「それにしても…」


保健室で氷水を作っているみっちゃんに、呆れたように切り出した。

(今ちょうど先生がいなかったから、自分たちで手当てしなきゃいけないの。)

「みっちゃんってば、どうしたの?」


今思い出しても笑える。


『こいつをイジメていいのは俺だけだ』


だって…


「アンタ、どこのモテ男?」


「うるせー!」


ムスッとしたみっちゃんが、何か可愛く見える。


「まぁ、おかげで助かったけどね。ありがとう。」


「……ほら」


無愛想に、ビニール袋に入った氷水を渡される。



それを、ボールが当たった所にそっと触れてみる。


ひんやりと、気持ちいい。


「…お前さ、」


「ん?」


閉じていた目を開くと、何故か真剣な顔をしたみっちゃんがいた。


「本気で好きなのか?
…小泉の事。」


「え…っ!?」


そんな真顔で言われると…照れる。


「う、うん…」


「さっきみたいに、絡まれても?」


「…うん」


「ライバルだらけでも?」


「うん」


「脈無しでも?」


「う…」


「ふはっ!冗談だよ」


私の反応を見て、おかしそうに笑うみっちゃん。


何か、今日のみっちゃんは変。