「満点だ。」
先生がそう言うと、おおっ!という声が上がった。
そして、私が心の中でガッツポーズを決めたのは、それと同時だった。
「今回、満点は学年でも坂本だけだった。
お前らも、次から見習ってけよー。」
淡々と話す口調に、物足りなさを感じる。
せっかく満点とったのに…それだけ?
ま、しょうがないか。
すぐに次の人にテストを返す先生に、軽くため息をついて席に戻った。
その途中、視線を感じて目をやると、小泉と目が合った。
鋭い目。
だけど、すぐにふんわりと微笑まれた。
お気の毒さま。
私も微笑み返して、席につく。
それにしても小泉が、一瞬でも本性見せるなんて、珍しい。
別に自分だって悪い点じゃないだろうし、よっぽど負けず嫌いなのね。
完璧主義な小泉に、少し感心した。

