「藍川さんか。
…確か、航平って藍川さんの幼なじみなんだよね。」
「そうよ。
小学校に入る前から、って言ってたから、もう相当の付き合いね。」
私が美里に出会った頃には、もう既に2人はセットみたいな扱いだった。
子供心に三河に嫉妬していた事もあったけど、3人で過ごしていく内に、それに慣れていき、今では当たり前みたいになっている。
私たちはお互いの事にあまり関わらないけど、美里という共通のかけがえない存在で繋がっている。
「航平が羨ましいな!
両手に花だもんなー。」
大げさにため息をつく五十嵐。
「ふふっ、」
思わず、笑いが零れた。
「な、何?」
目をぱちくりさせる五十嵐君。
「美里と同じ事、言ってる。」
「え?」
『みっちゃんってば、両手に花じゃん!』
何かと、このセリフを口にする美里。
もちろん、三河はいつもスルーだけど。
「そうなんだ!
何か、藍川さんとは気が合いそう。」
「うん!
私もそう思うな!」
「ホントに?」
「うん、2人似てる。
すっごく。」
話す機会があれば、きっとすぐ仲良くなると思う。

