その後は、なるべく気まずくならないよう、気を付けながら話した。
「でさ、今度大会があるんだ!
今はそのレギュラー争いの真っ只中って訳!」
“争い”っていう言葉が、似合わないなと勝手に思う。
「へー、頑張ってねっ!」
何げない一言。
それなのに、五十嵐君の表情がぱあっと明るくなった。
「うん、頑張るよっ!」
あまりにもストレートな反応に、こっちが照れてしまう。
「み、三河はっ?!
アイツも頑張ってんの?」
照れ隠しに、咄嗟に話を膨らませた。
「航平?
アイツは大丈夫。
1年で唯一のレギュラーじゃん。…知らないの?」
まさか、とゆうニュアンスが含まれているのには気付いたけど、首を縦に振るしか出来ない。
「嘘でしょ?
あんな仲良いのに…」
そんなに“信じられない”、という表情をされると、悪い事をした気がするじゃん。
だから、ちょっと反論してみる。
「別に、私たちが仲良い訳じゃないよ。
2人とも美里の傍にいるから、だからいつも一緒なの。」
そのおかげで、今みたいに勘違いされる事も多々ある。
友情ならまだしも、恋愛絡みで見られるのは、勘弁してほしい。
美里ですら、変な勘ぐりをして余計な行動をした事があった。
まぁ、すぐに(多少、強引に)余計な事はやめさせ、誤解をといたのだけど。

