シュガーレス


「フンフーン♪」


鼻歌混じりで、屋上へと続く階段を上っていく。


屋上のドアには鍵がかかっていて、生徒は入れない事になっている。


けどこの鍵の束の中に、その屋上の鍵も入っているのだ。


これは使うっきゃないでしょ!!


鍵を差し込み、回してみると、意外にすんなり開いた。


滅多に開けられる機会が無いと、もっと開きにくいかと思ったのに…


まぁ気にしない☆


ドアを開くと、夕焼け空になりかけの空が、視界いっぱいに広がった。


ブルーと薄紫とピンク、所々にオレンジの入った空。


私はこの時間の空が、一番好きなんだ。












+゚。