まるかバツかの正解を出すのはあたしの仕事だ。



あたしの横にネコさんと実行委員の人が大きなまるとバツのパネルを持ってスタンバイ。


あたしの合図でどちらかをあげて、正解を選んだ人は次の問題に進める。

不正解なら即刻退場。


実にシンプルかつシビアなルールでクイズは進んでいった。




クイズの内容は難しすぎず簡単すぎず。


開始から3分の2くらいの人数は減ったが、もともとの参加人数が多すぎてなかなかさばききれない。



「明里ちゃん、そろそろ問題終わっちゃうよね?」


ステージ下の福井さんから声がかかる。


確かに、事前に渡された問題は残るところ3問となっていた。



「残った人に景品渡すんだけど、さすがにこの量は準備してないからさ、ちょっとぶっ飛んだ問題出して一気に人数減らしてくれない?」



ぶっ飛んだ問題とかなんよそれ。

参加者多くて喜んでたくせにそんな感じでいいのか実行委員長。



「なんかそれっぽい問題ならなんでもいいからさ!明里ちゃんとか慎太郎くんに関する問題でもいいよ!」



そう言ってウインクしたこのテキトーな実行委員長をどうしてくれようか。



あとで存分にお好み焼きおごってもらおう。




「ではでは皆さま、残る問題も少なくなってまいりましたが、ここでちりめんじゃこに関する問題です!よく考えて答えてくださいねー。」




そういえばあのポンコツはまだ戻ってこないんだが、あの中にいるのだろうか。


それならポンコツも答えがわからない問題にしないとな。