正座によって足のしびれた二人を文字通り踏んだり蹴ったりしながら、あたしの部屋に招き入れた。
「明里!助かったよ、ありがとう!」
「ここが明里くんの部屋……」
「慎太郎、反省してないならまたリビングで正座。先輩、深呼吸しないでください変態ですか。」
おろおろニヤニヤしている二人の足を踏み、黙らせる。
…最近攻撃回数が増えてきている気がするが、単にこの二人のせいだよな。
今野くんと橋本くんがいるときはこんな風にならないもん。
「あ、明里くんの卒業アルバム発見!見てもいい?」
……この人には本当に遠慮ってものを知ってほしい。
自由すぎるだろこれ。
「別にいいですけど、おもしろくもなんともないですよ?」
と、あたしが言い切る前にアルバムを開く先輩にもう頭を抱えるしかない。
「お、明里くん見っけ!超かわいい!美少女!最近の子役なんかよりよっぽどかわいい!!」
「…あーそれって、ちょうど劇団入ってた頃じゃない?」
え、ちょっ…このポンコツ今、何言った…っ?!

