「なんで、喧嘩してたんだ。」


 玲が聞いてきた。


「あいつ等が、女の子襲おうとしてたから。ていうか女の子が尋常じゃなく、震えてたから?
許せないんだよね、そういう奴ら。」


「知ってる女なのか?」


「いや、赤の他人。」


「…お前、勇ましいな。」


「そう?私、喧嘩は怖くないから。」


「男は怖いのに?」


 紘が聞いてくる。


「まぁ……」


「そうなんだ。」


 玲は救急箱からシップを取り出し、足に貼った。


「ありがとう。」


「……。」


 玲にはスルーされた。


 その代わりに紘が、


「大丈夫だよ。」


 とニコニコと声をかけてきた。


 ?


 私は、斜め前にいた奴と目が合った。