「……………。」


 無視かよ。


 まぁいい。


 てか、寒い。


 上着貸して貰ってるけど、やっぱり寒い。


 この人、寒くないのかな。


「あ。そういえば、名前聞いてない。」


「……中宮玲。」


「私、須藤彩。」


 信号にひっかかり、信号待ち。


 ぼーとしてたら、玲が、


「彩、寒くねぇか?」


「え?」


 名前で呼ばれて吃驚した。


「えっと…べ、別に」


 別に。って、訳じゃないんだけど。


「そうか。」


 玲は、そう言って、


「触れるの、嫌かもしんねぇけど、もう少しだ。我慢してくれ。」


 くしゃっと頭を撫でた。