逃げたい。


 そんな事思ってると、男達の隙間からこっちを黙ってみてる奴と目が合った。


 何、あいつ。


 こいつらの族の総長?


 口を開こうとすると、男達が私の周りに集まってきた。


「「ほんとだ。女だ!!」」


 もう、嫌。


 震える。


 暑苦しい。


 一歩後ろに下がると、バランスを崩して倒れた。


「わっ!大丈夫?」


 一人の男が近づいて抱き上げようとした。


 その時に、あのときの光景が頭を走った。


 フラッシュバック。

 だったはず。


 私の身体が拒否した。


「触らないで。」


 私は、冷たく言い放った。


 男は吃驚したみたいにこっちを見た。


 あ。

 しまった。


 起こしてあげようと思っただけなのに、冷たくいい放ってしまった。


 私は罪悪感を覚えた。