んだよ。めんどくせぇな。


 私は足を止めて、振り返る。


 漫画みたいに、髪を靡かせて。


「え?私のことですか?すみません…全然気づきませんでした。」


 私は、頭を下げる。


「う、ううん!!大丈夫!俺が勝手に声かけただけだから。」


 男は私に謝られて、焦ってるみたい。


 馬鹿みたい。


「そうですか。よかった!!ありがとうございます!!」


 私は、満面の笑みを浮かべ顔を上げ男を見る。


 男の顔が見る見る赤くなる。


 面白いな、こいつ。


「…可愛い…」


 男が呟いた。


 私は、気づかないふりをして、不思議そうな顔をして、男を下から覗き込む。


 ますます、赤くなる。


 何こいつ。

 
 思い通りに行き過ぎて、笑える。