「私は学校にいても楽しいとか、おもしろいとか感じたことないから・・。笑いたくても笑えない。そもそも自分の笑ったところなんてそんなに見たことないし」
少し下を向いて話した。
「昔からイジメばっかりで毎日が戦争だった。
笑う暇なんてあるわけもなく、小学校のころから泣きも笑いもしない人形のような人間と言われてきたから。」
吹雪にこんなこと話してもいいのか・・
少し不安だったけど信用した。
「それは今までの千歳。
これからの千歳は千歳自身で見つければいいんじゃねーの?まぁ時間はかかるかもしんねーけど、できないことじゃねーだろ。千歳なら友達もできると思うし、俺も春も千歳の友達だぜ。あとは千歳の頑張り次第だ」
吹雪はふっと微笑んで歩き始めた。
「それがいいんだろ。行くぞ」
私たちは手続きを済ませて
吹雪は私を家まで送ってくれた。
私は説明書を必死に読んで使い方を頭にたたきこんだ。
吹雪に渡されたメアドとケー番を登録して「今日はありがとう」と送って寝た。
吹雪を信用してよかった。
心からそう思う・・・。

