千歳はゆっくり立った。
そしてゆっくり座ろうとした。

ガシ!

俺は千歳の腕を軽くつかんで座らせた。
千歳は座った瞬間腕をおさえ始めた・・

「痛いわね!何すんのよ!」
「どこだよ・・・」
「は??」


チッ・・・

「どこケガしてんだって聞いてんだよ!
 誤魔化そうとしてんな!」

俺はつい声を張り上げてしまった。


「別にケガなんてしてないわよ」


目をそらしながら言う千歳。

何だよ・・それ・・・


俺じゃ頼りにならねーってか・・?

「ちょっと来い」

千歳の腕ではなく手をつかんで保健室に連れて行った。