味岡 天舞
Ajioka Tenma
クラスの学級委員の女子。
明るくていつも笑顔が印象的。
高2にしては幼い顔つき。テニス部。
そこそこモテるが、樹とつき合ってる噂がある。
なんだと思って、振り向くと、味岡だった。
ツインテールをゆらして、俺にそう話しかけてきた。
「葉山くんも、行くでしょ?花火大会!」
「花火大会…?」
「夏休みにね、クラスで花火大会するの。来ないとゲンコツしちゃうからねー!」
口を膨らませた後、優しく笑った。
一瞬、ゲンコツ…されたいと思ってしまった。
「あ、うん。行く。」
「はいっ、じゃあ赤外線!受信するよ!」
彼女は 携帯を出した。
「あ…送信……」
「完了!あとで、また連絡するねっ」
「ありがとう」
「うん!じゃあ、ばいばーい!」
些細なことかもしれない。
これは、些細なのかな?
去り際の彼女から良い香りがしたとき、
夏休みが楽しみになった……。