一年前、私は彼に出会いました。


時は高校二年の初夏。


あの頃の私は一人でした。


いつものように、屋上で昼休みが過ぎるのを、


自分とは程遠い青い空をたまに見上げて、


音楽を聞きながら、


食事をしていようと、


禁止されているはずの屋上の扉を開ければ…