―――。
「それで、2人は一緒に?」
僕はリズに聞くと、
「でも、私が10歳を迎えて、町からの“おきて”によって私は、独り立ちをしなければならなかった」
「そんな“おきて”があるの?」
僕は驚いた。10歳だなんて。そんなころから独り立ちだなんて。まだ、親と離れたくない時なのに。
「でも、私は、もともとお母さんの知り合いの寮を紹介されたから別に、全く知らない所じゃなかったし。」
「そうだったんだ」
「ダイバはその時にはいなかったんだ。勝手に独り立ちしたって聞かされたから。私は全く居場所は知らなかった」
リズは制服の右胸ポケットから1枚の紙切れを広げる。
そこには、魔法学校入学許可願いだった。