月明かりが差し込む306号室。 お母さんはあの後、ずっと付き添っていた。 「ねえ、リュウ。あなたはお父さんのこと、嫌いだったよね。人を見捨てて生きてい行く事に、嫌がっていたよね。でもね、私は、あの時、怒っちゃったけど、私は、本当はすごくうれしかったの」 お母さんは小さく僕に向かって言う。 僕はその時目を開ける。 お母さんは僕が目を開けたことを驚く。 「お母さん、ごめんなさい」 僕はお母さんに謝る。心配をかけてしまったから