「やばっっ!!これじゃホントに遅刻しちゃうっ!」 机の上に置いてあるバッグを握ってさっきと同じように階段を駆け降りる。 「はい,お弁当とゼリー」 玄関でお母さんがお弁当と朝ご飯代わりのゼリーを渡してくれた。 「ありがと!じゃあ…いってきます!」 履き慣れないローファーの右足を軽く鳴らして玄関を開けた。