「……」

「曽良君、笑った?」

「いいえ?」

「え、嘘つけ!
ちょっともっかい笑って!」

「笑ってませんよ」

「もう一回!もう一回!」

「アンコール、アンコールみたいに言うな!!」


──ツパァァァン!!


「いでぇぇぇえ!!
ふ、ふつう夜中にビンタするか!?しかも師匠に!」



  * *


「芭蕉さん、朝ですよ」

「いったい!
地味にデコピンすんなァ!」

「芭蕉さんのためだけに考えた断罪デコピンです」


「ちょ、君……!」




こうして仲直りできたそうな。











【end】