お蕎麦びより





曽良君の瞳が揺れる。

──あぁ、曽良君はきっと気にしていたんだ。
私が朝に言ったこと……。


「ごめんね」

「……!」


私は曽良君を抱き締めた。
そして、改めて謝罪を込める。

あれは私が悪い……。
何度だってそう認めた。



「あれは違くてね、全然曽良君のが好きだし……」

「ほんとですか?」

「う、うん!」

「僕のこと好き?」

「……すっ…好きだよ…」



──クスッ

えっ……?
曽良君が笑った……?


「もう僕以外の弟子に気を散らさないでくださいよ」