「嫌ですけど」

「な、なにぃぃぃ!?
じゃあもし曽良君が四つ葉を見つけたら、この松尾が松島まででんぐり返しで行ってやるよ!
それでいいかぁ!?」

「………」


──この人はバカだ。
そんなこと言って、結局いつも僕に負けるくせに……。


「…いいですよ。
松島まででんぐり返しですからね?芭蕉さん」

「お、おうよ!」


僕は立ち上がり、三つ葉畑の前に行った。


「でっ、でも私が四つ葉を見つけたら曽良君がでんぐり返しだからね!」

「いいですよ」