──ドンドンドン


夜中、急にうちの扉が無造作に叩かれた。

僕はというもの、たまたま寝ていなかったのだが……。
一体誰だろう?



「はい?」


──ガラガラッ


「そらお〜〜!」

「………」


──ピシャッ


勢い良く扉を閉めてしまう。
出た、うざい奴が。


「曽良くーん!
お願い!開けてよー!」

「嫌です。
帰ってください」

「そらおー!寒いー!」

「………」


いまの季節は冬。
こんな冬の夜になんだ?

ついに狂ったのか?
いや、前からか……。